Novem

前回のTHE SYAMISEINITにつづいて、

Novemのご紹介をしたいと思います。


Novem

ガットギター/YUTAと、津軽三味線/YUJIのユニットです。

Novemといえば、ジプシー音楽、ジプシー・ジャズ、ロマ音楽といった

ジャンルの音楽がしっくりくるんですが、独特のテンポ感や、美しいメロディが特徴です。

また、このジャンルの音楽には、

あまり、リズム隊(ドラムやパーカッションなど)が、

編成に組み込まれているのをみたことがないです。

では、リズムってどう表現するのか・・?

そのあたりを踏まえて、Novemをご紹介したいと思います。


YUJIの三味線。

THE SYAMISENISTとNovemを兼任する彼。

THE SYAMISENISTとはうってかわって、

Novemではメロディを奏でるリード三味線。

アコースティックデュオでもあるので、音に大きな加工は施さず、

「弦を叩きながら弾く」という三味線独特の奏法を活かしながら、

美しいメロディを奏でます。

また、その音の中に和のイメージを包括しながら、

ギターのコード感とあいまって、独自の曲の世界観を創りだしています。

丁寧で、繊細なそのメロディと演奏は秀逸です。


YUTAのガットギター。

前述したリズムは、彼のギターが表現しています。

普通ギターといえば、バンドの立ち位置的には

リード(メロディやフレーズを奏でる)のイメージがあると思いますが、

彼のギターは、

・指(爪)で弦を弾くコードストローク

・ギターのボディを叩いて音を出す

という2つの奏法をあわせてリズムを表現しています。

時には、YUJIのメロディを補完する、「裏メロディ」的なニュアンスも入れながら、

コードストロークとギターのボディを叩く打音で、

全体を支えながら、その曲の輪郭を創り出しています。


そして、二人の演奏が絡み合うことで

激しく情熱的なグルーヴと、

しっとり聞かせる美しいグルーヴが同時に産み出され、

Novemならではのオリジナリティを創出しています。


動画や、CDでも二人の世界観は聴くことができますが、

ぜひ、ライブで、生で、

そのグルーヴと世界観を体感していただけると嬉しいです。


イワイ











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